そのまんま英語

場面で学ぶ実践英語

Cockney Accent(コックニー・アクセント)

英語にはいろんな国のアクセントがあります。アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語、ニュージーランド英語、南アフリカ英語などなど。しかし、その国の中でも独特の方言があり今回はイギリスのロンドンで耳にする"Cockney Accent"(コックニー・アクセント)について紹介します。ロンドン訛りとも言われています。

 

イギリスに住む機会のあった私にとってこのコックニー・アクセントは思い出深いものです。特にロンドンを歩いているとこのコックニー・アクセントをよく耳にします。独特な音の流れ持ち自分が勉強してきた英語を全て否定されるような印象深さを与えてくれたものだったからです。コックニー・アクセントを初めて聞いたのはロンドンでタクシーを利用した時でした。運転手さんの言っていることが分からず困り果ててしまいました。

 

当時の僕は英語に耳を慣らす目的で毎日BBCを1時間聞くという習慣をだいたい1年ちょっと続けていました。ということでイギリスの発音には耳が慣れていたと思っていたのですが、このタクシーの運転手が僕に話しかけた英語は全く別物に聞こえました。どういう風に別物かというとなかなか表現し難いのですが音が時々プツン、プツン、と途切れるように聞こえたのです。あのプツン、プツン、と切れるような音の流れの正体は何だろうか?

 

実は僕は一時期この独特の音に惚れ込み、何度も聞いては自分でもできないかトライしましたが最後までダメでした。その全体像は今でも分かりません。いくら練習してもああいう風には話すことはできないのです。ただ、一つ分かったのは"t"の音が落ちるということ。これはコックニー・アクセントをコックニー・アクセントたらしめる一つの特徴だと思います。例えば、"I got a lot of money" は "I go a lo of money" (アイ・ゴ・ア・ロ・オ(ブ)・マネー)(※カッコの「ブ」はほとんど聞えません)。になり "t"の音が落ちています。これを実際に言って見ると確かにコックニー・アクセントらしくなります。"water" は(ウォー・ア), partyは(パー・イ)となります。

もう一つは、単語の中にある"ei"の発音が"ai"になることです。これは簡単です。例えば、"station"は「ステーション」ではなく「スタイション」に、"eight"は「エイト」ではなく「アイ(ト)」※カッコの「ト」はほとんど聞えません)。となります。これはオーストラリアの発音も似てますね。

 

ここで紹介したコックニー・アクセントはEastEndersというイギリスのテレビドラマに出てきます。このEastEndersは1985年にスタートし2022年現在まだ放送されているロングランドラマです。公式Youtubeがありましたので興味のある方はぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。

 

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