そのまんま英語

場面で学ぶ実践英語

日常生活を英会話練習の場にする

英会話がうまくなるにはもちろん英語圏に行くのが手っ取り早いのです。しかし全ての人ができるとは限りません。最近では英会話アプリやスカイプを使って日本にいながらオンラインで英会話を勉強する方法もあります。しかしそれも十分ではないと思います。レッスンで学んだことを更にアウトプットすること、これが大切です。

オンライン英会話がまだなかった時代に英会話を勉強していた僕はレッスンだけで完結してしまうことに虚しさを感じていました。理由は簡単でレッスンが終わるとすぐに忘れるからです。

将来イギリスに渡ることを考えていた僕は、日本にいながらアウトプットができる環境が何とかできないものか考えていました。そこで思いついたのが旅行に行くというというアイデアでした。ただの旅行ではないのは、旅行中は一切日本語を使わず英語だけで過ごすという課題を課すということです。

そこで金曜日から日曜日までの3日間を使って九州へ旅行しました。いまでこそ外国人労働者や観光客が多い時代になりましたが、僕の場合、外国人はまだそれほど多い時代ではなかったので日本人相手に英語を話していました。幸い(?)僕は顔が東南アジア系で日本人に見えないという人も多かったことと、発音も日本人っぽくなかったので僕のことを外国人と思っていた人も多かったです。

最初はちょっと照れ臭かったですが、時間が経つにつれて違和感がなくなってきました。旅先で出会う相手が外国人の場合は情報交換できて楽しかったです。また、意外によかったと思う点は話す相手がいない間も「これをどう言う?あれをどう言う?」と常に頭が英語が回っており、どうしても分からない場合はメモに書いておいて旅行が終わったら英語の先生に聞いたりしました。自分が言いたいのに思いつかなかったというフレーズはいったん覚えると忘れないものです。これは大きな収穫です。

昨今は日本に滞在する外国人が増えました。旅行に出なくても身近にいろいろな国籍の人に接することができます。自分の興味のあるテーマを持って街へ出てそれについてどう思うかインタビューするのもよいアイデアではないでしょうか。

その時に大切なのはインタビューのようにYesかNoの答えになるような一方通行の質問ではなく、キャッチボールになるようなオープンクエスチョンにすることです。相手の言ったことについて更に質問を投げかけてみるとよいでしょう。会話は続くようになりますし外国人の視点で話が聞けるのは貴重な機会だと思います。これは自分の会話力を試すと同時に興味に対する発見があったりして一石二鳥です。

語学の運用能力を高めるには多くの人と話すのがいちばん効果的です。英会話を学校のレッスンだけに留めるのではなく日常生活にある身近なものを実践の場として使ってみてはと思います。