そのまんま英語

場面で学ぶ実践英語

初めての国際線で英語が聞き取れず勝手に誤解してた

僕が初めて海外に行ったのは大学の卒業旅行だった。私が大学を卒業した当時多くの大学4年生は卒業寸前の2月や3月に海外旅行に行くというのが一般的だった。期間は人にもよるが長いと2ヶ月くらい海外をほっつき歩いて卒業式にどっさりと土産話を持ってくる奴もいた。

僕の場合は3週間くらいだった。目的地はヨーロッパで飛行機に乗るものこれが初めての経験だった。僕の飛行機は香港のキャセイパシフィック航空。ジャンボ機の機内は満席。緊張しながら早速荷物をオーバーヘッドコンパートメントに入れようとすると同じ列に既に座っていた乗客が何か言っている。「フール」とか聞こえる。何て言っているんだろう?英語が分からないのでとっさに知っている単語"fool"つまり「お前そんなところ空けて馬鹿じゃねー」と言われているのか想像してしまった。「外国人というのはこんなにひどい言い方をするもんだ」と香港までの旅は気分を害されてしまったのを今でも覚えている。

このことは僕の頭の中にいつまでも残るトラウマになったが、後に英語ができるようになってあれは"Full"つまり「中はいっぱいであなたのは入らないよ」ということだということが分かった。